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REPORT 8

電力中央研究所が考える「生物多様性」

電力中央研究所が考える「生物多様性」

■地球環境問題としての生物多様性

生物多様性は生き物や自然のあらゆる要素を包括的に表す概念である。大半は経済学的な価値を持たないが、種の多様性を保全するための新たな国際環境条約によって機運が高まった。従来は種や生息地といった特定の要素が対象だったが、1993年発効の生物多様性条約は、生き者や自然のあらゆる要素の保全と持続可能な利用の双方を対象としており、概ね10年単位で国際目標が策定されてきた。

■生物多様性と金融

生態系の保護・回復に関する目標を達成するために、資源動員(資金・能力開発・技術支援等)に関する目標も設定されている。パリ協定を出発点とする気候変動と金融のエコシステムを構成する主要な取り組みは、生物多様性分野にも波及しており、TNFDなどの取組みにつながっている。

■生物多様性への資金供給に向けた課題

生物多様性の国際目標は数多くあり、どの目標に向けて資金供給するのか分かりづらい。また、生物多様性の喪失のリスク評価は困難を伴う。そのため、気候変動と異なり、どのような戦略を取ることがリスクへの対処に寄与するのかが明らかではない。

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